WHAT’S SAF

持続可能な航空燃料

飛行機は原油(化石燃料)から作られるジェット燃料を使います。
SAFは、化石由来のジェット燃料の代わりとなる、
温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えられる燃料です。
SAF は新しい燃料で、現在、いろいろな作り方について、積極的な技術開発がなされています。
ここでは、そのうち6つの作り方をご紹介します。
SAFは、私たちの暮らしや仕事と密接な原料からつくることができる、とても身近な存在なのです。

PRODUCTION

SAFの原料

廃⾷⽤油・獣脂など

原料となる廃食用油や獣脂などの動植物性油脂を前処理して不純物を取り除いた後、水素化処理を行います。

HEFA (Hydroprocessed Esters and Fatty Acids)

サトウキビ・トウモロコシなどの非可食部分

サトウキビの搾り汁から得られる糖や、トウモロコシ・草木などのセルロース系原料などを前処理・糖化して得られる糖を発酵させてアルコールを製造します。
(または、ガス化して得られる合成ガスを原料にして発酵させてアルコールを得る方法もあります。)
製造したアルコールに脱水処理等を施したあとに水素化処理してSAFを製造します。

ATJ (Alcohol to Jet)

林地残材など

樹⽊を伐採して丸太にする際、利⽤されなかった残材や間伐材もセルロース系バイオマスとして原料になります。これらはガス化、急速熱分解などによりSAFになります。

※間伐材:森林の成長過程で密集する木材を間引くこと。

ガス化

急速熱分解

都市ごみなど

都市ごみをガス化して得られる合成ガスを原料とします。
FT合成という反応をさせてできたFT合成油をSAFにする方法と、発酵をして得られたアルコールや生成物をSAFにする方法があります。

ガス化

微細藻類

微細藻類から得られる油脂などを水素化処理してSAFを製造します。

培養・抽出

二酸化炭素(CO2

発電所や工場などから排出されるCO2を逆シフト反応により得られた合成ガス(CO)と水素をFT合成してSAFを製造します。CO2を電気分解して合成ガス(CO)を得る方法もあります。

合成燃料(e-fuel)