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出光興産株式会社
カーボンニュートラルは、化石燃料を主力事業とする当社にとって大きな挑戦でありますが、同時にこれは、当社が長年炭化水素を扱う中で培った技術、知見、インフラを活用して社会に貢献する好機でもあると捉えております。自社操業に伴うCO2排出量の2050年実質ゼロを目指し、さらに2030年ビジョン「責任ある変革者」の実現に向け、カーボンニュートラル・循環型社会の実現を支えるエネルギー・マテリアルの提供を通じて、お客様のCO2排出量低減にも貢献してまいります。
当社の考えるSAFの普及順序は、短中期的に、①エタノール原料由来のATJ、②油脂原料由来のHEFA、長期的に③CO2由来の合成燃料であり、将来的には上記3プロセスがミックスした世の中となると想定しています。
この想定に基づき、以下の通り取り組んでまいります。
- 既存JET燃料の製造・供給インフラを有する強みを活かし、2030年に年間50万KLの国内供給体制構築を目指す。
- ATJ・HEFAについては原料調達という共通課題があり、国内外においてサプライチェーンの開拓に取り組む。
- SAF製造技術の開発が必要なATJにおいては、GI基金の採択を受け、技術開発を経て、26年に商業規模の生産を開始する。
CO2由来の合成燃料も環境省PJを通じ、6社コンソーシアムを組んで、炭素循環に基づくSAFサプライチェーンの商業化を目指します。